演劇部(前)

演劇部が廃部になりました。
後輩の方々、いろいろと苦労されたことでしょう。ひとまず、陳謝。


そのメールを部長さんからいただいて、自分なりにお風呂で振り返っていました。
以下、思い出をぽろぽろ書いていきたいと思います。
興味のない方はスルーで。相当長くなることが予想されますので。







演劇に興味を持ったのは、中学三年生でした。
クラス劇ができるのは三年生だけだったので、わたしは魔女の役をやったのですが、それが本当に楽しくて。
今思えば、セリフはアドリブばっかり、動きも毎回違う、というはちゃめちゃな役作りでしたが、それでも観客はたくさん笑ってくれたし、後日ぜんぜん知らない後輩から声をかけてもらうことがたくさんありました。


そして、賞をもらえたんです。
日頃、ぜんぜん賞状なんてもらわない私にはそれが嬉しくて・・・・・・


高校に入って、演劇部なるものを見つけ、見学に行ったのですが、内部の人ばっかりな状況であるとか、はきはきした先輩方がどうしても怖くて、結局入部しなかった。
文芸部に所属して、演劇部の人たちとは知り合いになったものの、あんまり深く関わることはなくて、部活の話とかしてると勝手に疎外感を覚えたり・・・・・・
本当に勝手な話。
未練がましく公演は見に行って、もうとにかくもやもやしていた。
勇気がなさ過ぎて嫌になる自分。


そんななか、先輩方が引退するから、よかったらおいでって言ってくれたのが義理のお兄さんw(この書き方、途方もなくあやしい。)
そのころにはもはやわたしに振り回されていたS紀末も連れ込んで、それが11月のことだったかな?
はじめは、右も左もわからず、いま思えば本当に使えない子だったなあと思います。
滑舌はいっこうに良くならないし、なんか浮いてた気がする。もしかしたら今もかもwないと信じたい。


そのまま2月の公演へ。
いやもう本当に使えない子でしたね。本当申し訳ない。
みんなが「あれが一番楽しかったよねー」みたいなこと言ってて、案外わたしの使えなさはカバーされてたのかなって思うとちょっと安心します。
本番でセリフを間違え(うまいことカバー出来た)、立ち位置を間違え、はじめての舞台メイクの濃さにびびり(知ってるか!役者は間近で見ると結構怖いぞ!)、恋人に逃げられる役を切なく、かつ、いとおしく感じた。
劇は「銀河旋律」という劇で、わたしはキャリアウーマンのニュースキャスター。なんと唯一部に残られた先輩と二人でキャスター役というもの凄い状況に・・・・・・。
無理だよーわたしみたいなのにキャスターの滑舌がつとまるわけないじゃん。キャリアウーマンとか無理に決まってるじゃん。ってずっと思っていました。
それでも、終わった後、部室でみんなから大量に届いたいもけんぴを見ると、楽しい!って思えたなあ。
お話も、すごくいい劇でした。
同級生の技術とか、モチベーションにちょっとやきもち焼いていたのは秘密ですw


次は新入生歓迎の公演!
「我らバレンタインデー撲滅運動隊」という、コメディでしたね。
わたしはパンクなアメリカかぶれの女の子で、「銀河旋律」より大げさな動きが出来ることにほっとしていました。わたしは繊細な動きが苦手なんだなって思い始めたのもこのとき。
このときはひたすら楽しかったなー。T氏とおかしなリレー小説を書き始めたり・・・・・・。
短い劇でしたが、とにかく楽しんでやれたなあって思います。


ここから新入生である後輩がイン。
先輩になった私はたちまち頼りない変な先輩ポジションになってしまった。失敗。
それで、大人数になって今度は夏の公演の準備。
「ビー・ヒア・ナウ」で、このころからわたしの立ち位置はイロモノにwww
大人数を動かすのは、すごく大変だったでしょう。うかく演出に陳謝。
正直なところ、当時の一年生たちとはぜんぜん空気が違って、最初は「大丈夫なのだろうか・・・・・・ざわ・・・・・・ざわ・・・・・・」と思っていたのですが、いまでは立派に頼りにしています(ダメな先輩)。
発声しっかりしようぜ!とか言っておきながら、自分自身なかなか納得のいく発声が出来なくて悩んだのもこのころ。
後輩を指導するなんてレベルじゃなかった。だからものすごく頼りなかったですね。申し訳ない。
同じように役者をしているほかの同級生三人(兄様、ときこ、次郎氏)がまだまだ眩しくって、全然自分を認められなかった。いまでもまだ、たぶん納得のいく演技はできない。
本番の舞台では、お客さんが笑ってくれるのに対応して半笑いになってしまうという大失態・・・・・・最低!
でも、私が登場するたびに笑いが巻き起こるというお客さんはかなりうれしかったです。半笑いだったけど(忘れられない過去)。
そして、一年生ながらに一緒にイロモノやってくれたNちゃんにも感謝。「ドロンジョ様ぁ!」ってもう一回呼ばれてみたいな!


そしてだんだん、演劇部のなかがざわ・・・・・・ざわ・・・・・・してきましたね。
わたしの泣き顔を一番よく見たであろう、お兄さんが新歓の時に抜けてしまい、病めるときも健やかなるときも、リハのときなどごはんも食べずに頑張ってくれた超演出のうかくちゃんが引退という、うかく大好きNさん(私)には相当ショッキングな出来事も。
脚本も、次郎氏の描く、強い精神をもって臨まなければならない、ちょっとヘビーなもので、今までイロモノで隠してきた「繊細な役作りが苦手」という致命的な短所も隠しきれなくなってしまいました。
そう、女子大生の浩美ちゃんですw
おかしげなカルトに入って、洗脳されて、ついに親友とまで仲たがいしてしまう女子大生の役というのは、かなり根性がいりました。
でも、救いがあったのは、浩美ちゃんが私と同じ、オドオド体質だったこと!
そのおかげで、演出になった次郎さんに「オドオドするのうまい」ってほめてもらえました。普段、こう、ふつうにほめてもらうことがないので(イロモノうまいとかは言ってもらえるんですけど!)、すごく嬉しかったなあ。
修羅場、修羅場って呼んでいたシーンもなんとか切り抜けられて、本番では「深い物語でしたね!」って言ってもらえた。
意味不明なだけで終わらなくてよかったなって思う。
それとともに、次郎さんの文学的な才能に嫉妬。わたしも頑張ろうと思いました(文芸部的な意味で)。


そしてこのころから、T氏と某氏と鍋とかし始めたのですよね。
まあ演劇部には関係ないのでここは割愛・・・・・・


長くなったので続きます。