ついに学校が終わったわけだが

ちゅーぶ・すくりーまあッ!


ついに学校が終わってしまいました。行くのは卒業式のみになりました。
でも、なんだか全然実感が沸かなくて、冬休みの延長みたいな気分。そしてこのまま四年生になる、みたいな感傷のなさ。


小中高とやってきて、わたしにとって一番忙しく、酸いも甘いも経験し、成長し、悩み、楽しみ、泣き、笑い、した三年間だったはずなのに、全然悲しくも寂しくもないのは、気だるいからじゃなくて、まだ実感がないだけだと思う。


わたしはキャパシティが人より少ないのか、別れを惜しむ前に、次のステップのことしか考えられなくなる。
だから今まで、お別れ会卒業式引退ミーティング…いろんな『別れ』の場面で泣いたことがないし、寂しいとも思ったことがない。
そのときの気持ちとしたら、別に死別するんじゃないんだから、会いたきゃ会えるでしょ。くらいかなぁ。


それが寂しくなって、悲しくなって、するのはたぶん別れの半年前とかなんです、わたし。
『もう、半年しかないのかぁ』って思って切なくなって、そのあとは別のことに忙殺されて、気づいたら別れの三日前…みたいな。


別れだけでなく、試験やイベント全般に言えることなんですが。


だからわたしは過去の学校に行ったりしませんよ。
なんだろう、自分の中で終わってしまうんです。それは過去であって、今じゃないから。(友達はもちろん別ですけども。高校で出会ったのに、生まれたときから親友だった気がする人もたくさんいます)


懐かしいです、高校受験。
公立高校は、内申がほぼ満点だったおかげで、絶対大丈夫って言われていたし、いまの高校はまさに『うかりゃラッキー!』気分でした。
そもそも国立高校があることすら、四ヶ月前くらいに初めて知ったので、全くこの学校に来たいって執着もなかったし。


試験日は男の子二人とわたし合わせて三人で、ろくに乗ったこともない電車に乗って、


塾の先生は『女子は倍率1.2やぞ。余裕やろ』とか言っていたのに、実は2.6だったことを男の子から聞いて、タイミング悪ぃなと思って、


先生が早く設定しすぎた時間に到着して…


隣の女の子に『見てよこの制服、だっさいでしょ』って話をして、いまの世界史の先生のユニークさに笑って、『わかんないから『えび』って書いとこ』が合っててびっくりして、


数学の証明はなんかよくわからん新しい定理を発明して、何の根拠もないのに『この形はこれと面積が同じである。だから合同である。』とか書いて、


にしてもこの学校ぼろっちいなとか思っていました。中学は出来立てで綺麗だったからね。


発表は発表で、とんでもない土砂降りの雨の中、世界史のS先生が、ビニールを被せて板が降りてくる。群がる人々に混じって、発表を見る。
なんだか解らないけれど、受かっている気がした。
あった。526。中には泣き出す人もいたけれど、わたしはこれで一ヶ月みんなより早く遊び呆けられる、父からお祝いの旅行をもらえる、と喜んだなぁ。


中学の先生に電話したら


「あ、受かりました」
「そ、そそそうか!!!!良かったなぁ!!!!…いやー…良かったなぁ!!!良かった…よ、よかった…!!!」
「はい、良かったです」
「しかし、あれだな!!!はしゃぎすぎて羽目を外さないようにな!!いやー…良かったなぁ!!」


正直なところ、はしゃいでんのはあんただろ、とか思いました。←


そして宣言通りわたしは一ヶ月、一日10時間以上ゲームをして過ごしました。←

もちろん、宿題なんてやらなかった。このときからわたしの頽落した人生は始まっていたんじゃないだろうかなぁ。
この先は敢えて思い出さないけれども。



いろんなことがあったけれど、『充実した』という形容動詞が使えないのはひとえにわたしのミスであり、罪であり、そして失陥なのだと思います。
とりあえず、これから一ヶ月間は、せめて充実した日々にしたいと思うのですが。